不安障害の種類と症状及び治療法について!
パニック障害に用いられる薬として、主に「三環系抗うつ薬」と「抗不安薬」があります。
三環系抗うつ薬は、パニック発作には効果がありますが、予期不安には効果が少ないと言われています。 しかし、パニック発作に前後してあらわれるうつ病には効果があります。
また三環系抗うつ薬は効果があらわれるまでに時間がかかります。 しかし、服薬回数は一日一回で充分ですし、一回ぐらい服薬を忘れてもすぐ効果が消失してしまうということもありません。
ただし、三環系抗うつ薬の副作用としては、かすみ目、口の渇き、頻脈、尿閉、便秘、射精遅延、手の震え、たちくらみ、頭痛などがあげられます。 また大量に服薬すると心機能を低下させ致命的になることもあるので、注意が必要です。
またもう一つの薬として抗不安薬は、パニック発作のコントロールに効果があります。 ただし抗不安薬はパニック発作と予期不安には効果を発揮しますが、抗うつ作用はほとんどありません。
抗不安薬の中でベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、パニック発作に対して速効性がありますから、急性期の患者に使用されます。 しかし、ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、パニック発作に対して速効性があるかわりに、効きめが短く、一日に数回服用する必要があります。
また、急に服薬を中断すると、すぐパニック発作の症状が再発するだけでなく、時には、離脱症状(リバウンドともいう)として吐き気、耳鳴り、けいれんなどがあらわれることがありますが、重い副作用はありません。 そのほかの副作用としては、眠気、ふらつき、攻撃性、動作が鈍い、不器用、記憶力低下、注意力低下などが起こることがあります。