広場恐怖のパニック発作

広場恐怖パニック障害のパニック発作は、不意におこる発作ですから、発作を起こした場所は、実は原因とは全く関係がなく、そこで偶然に起こっただけなのです。 しかし患者は、パニック発作の恐ろしい経験とそれが起こった場所を深く結びつけて考えます。

その場所にいると、「また発作が起こるのではないか。」と予期不安を持ち、特定のその場所が恐怖の対象になり、避けるようになるのです。

このように、パニック発作が起こった時、すぐ逃げだせないか、または助けを得ることができないある特定の場所や状況を恐れ、またそこを避けようとする逃避行動を広場恐怖といいます。パニック障害の患者の大部分はこのような広場恐怖を多かれ少なかれ持つようになります。

広場恐怖の人が恐れる場所や状況は
1) 広い場所、人ごみの中
2) 電車、バス、地下鉄、飛行機などの交通機関に乗ること
3) トンネル、橋、エレベーター、美容院や理髪店、歯科のイスなど、狭い場所に閉じ込められること
4) 家にひとりでいること、家から離れること
などです。

症状の重い人は、友人、隣人、家族から嫌がられるほど、絶えず人づきあいを求めることがあります。 また、どこか近くに警察官や医師がいることを知るだけで安堵します。

パニック発作を一度経験しただけで、このような逃避行動がみられることもありますし、何回も発作を繰り返しているうちに、広場恐怖が明らかになっていく場合もあります。
 

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