不安障害について

悩みや心配事について将来のこと、金銭のこと、人間関係のこと、仕事のこと、自分の世間体のこと、病気や老化のことなど、生きていく上で心配ごとは数えあげればきりがありません。このような日常生活の中で、不安と全く縁がないといえる人はいないでしょう。

しかし、これらの不安はむしろ、これからおこる危機をすばやく察知し、その危機に対して心の準備をするための体の防御反応とも考えられます。私たちはこのような不安を通過し、適応し、自分の活動の世界を広げ、より充実した人生を作っていくものだといえます。

健康な人であれば誰しもが持つこのような不安は、周囲の人に説明ができ、理解されるものです。また、本人にとっても耐えられるものであり、時間と共に気にならなくなっていきます。

しかし、悩みや心配の程度がはげしく、繰り返し生じ、克服することが困難な病的な不安に陥る場合があります。病的な不安に陥ると、何か恐ろしいことが起こりそうに感じ、じっとしていられない、精神的な緊張が激しく、いつも落ち着かない、日常の出来事に対して気にも留めないというような心の状態になります。

そして、これらの強い不安によって、心臓がドキドキする、冷や汗をかく、手足がブルブル震える、目の周りがピクピクするなど、体の症状が現れるようになります。

このような心とか体の不安症状が激しくなり、日常生活に支障を起こすような状態をまとめて不安障害と呼んでいます。

これらの不安障害は、「恐怖症」、「全般性不安障害」、「強迫性障害」、「ストレス障害」、「パニック障害」の大きく5つに分けられます。
不安障害の中でもパニック障害は最たる病気で、パニック発作(不安発作)を伴うものです。
 

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